中学受験グノーブル 大学受験グノーブル

グノーブル講師クロストーク

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Part.3
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01 グノーブルでの学び
高橋
中学受験グノーブルは2016年に、大学受験グノーブルは2021年に横浜校が開校しました。大学受験グノーブル横浜校は開校から1年たちましたが生徒の様子は、これまでの都内の校舎と比べて何か違う点がありますか?
中尾
私は高校英語を担当していますが、高校生は都内の私学の生徒が通ってきていることもあって、授業の雰囲気は都内の校舎と変わらないと思います。
ただし、神奈川の県立高校の生徒から話を聞くと、学校によっては部活動が盛んなため、高校3年生の夏まで頑張っているとか、部活後授業に急いで来るとか、そういったことは都内の校舎の生徒に比べると多い印象です。
高橋
県立高校の場合、学校によっての違いはいかがですか。
中尾
県立高校だから必ずしも一様という訳ではありません。ある進学校では「大学受験では中高一貫校の生徒たちと競うのだから」と、高校1年生からカリキュラムもかなり前倒しで進めているようです。3年生になったら入試問題を解いて、実戦力を鍛える体制が整っていると聞いています。
高橋
受験勉強の時間の使い方や姿勢というのは、中高一貫校の生徒と高校受験をする公立校の生徒でも異なってくるのでしょうね。
中学受験を目指す生徒の保護者からは、ご自身は高校受験をしたけれども、中高一貫校の環境がとても羨ましく思えたという話を耳にすることがあります。我が子にもそのような環境で勉強して欲しいとお感じのようです。
中尾
中高生は一番多感な時期ですので、勉強もしっかり取り組みつつ、部活や学校行事などにも力を入れて欲しいと思うのは当然だと思います。勉強を進める上でも、3年間で入試があるよりは、6年間で一貫した中高の学習ができる良さは大いにあると思います。
その一方で、大学受験グノーブルとしては高校受験生も精一杯応援しています。数学では一貫校生に比べて初めは進度が遅れていますが、大学受験までには追いつき、そしてしっかりアドバンテージが取れるカリキュラムを組んでいます。
高橋
中高の6年間の学習といっても、中学に入った途端に塾から与えられた大量の宿題をこなすだけになってしまっては全く意味がありません。
大学受験グノーブルもこの6年間でかなり高度なことを学習していくと思いますが、何か気を付けていることや工夫はありますか?
中尾
まず前提として、勉強が作業や苦役のようになってしまうのはまずいと考えています。中高生のうちに、勉強は与えられることをこなす作業だと思ってしまったり、ノルマを果たす辛いことだと勘違いしてしまうと、その考え方は一生続いてしまうかもしれません。
難関といわれる大学や学部を目指すには、主体的に取り組む姿勢が大切なのは言うまでもありませんが、その基本となるのは、「学ぶことは楽しい、楽しいから学びたい」という気持ちだと考えています。そして、それを育むのは学びの環境だと思います。
高橋
その点は中学受験グノーブルが大切にしたいことと全く共通しています。
もちろん学習には困難なことや努力が必要な局面はたくさんあります。でもそれを見守ってもらえる環境や学ぶことが楽しいと感じられる機会があれば、生徒たちは自らの力でその困難を乗り越え、目の前が開けるように感じることができると考えています。
成長を感じられることはうれしいことですし、次の課題に向かう勇気にもつながると思います。
中尾
授業内容の点では表層をなぞる勉強にならないように気を配っています。例えば、長文読解の場合、英文をただ訳して終わりというのではなく、場合によってはその背景を掘り下げてより深い理解に到達できるようにしています。
ある卒業生が話してくれたことですが、彼が高校2年生で入塾した初日にグノーブルの授業に驚いたそうです。それは、英文の解説時に私が大西洋とヨーロッパ、アフリカ、アメリカなど大陸の地図を描き出したからです。
それまでに受けてきた授業は単語や文法の解説に終始していたので、英文の背景に及ぶ解説はとても新鮮だったそうです。
高橋
教材の英文を通して英語も学び、英文の背景も学ぶのがグノーブルの授業だということですね。
中尾
その時の題材は大西洋三角貿易、奴隷などでした。その前提となる世界地理や歴史のアウトラインが分かっていないと読めているようで読めていないということが起こります。
内容の背景にまで説明が及ぶことで、生徒たちは深く理解、想像できるようになり、彼らの目の輝きも変わっていきます。