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Part.3
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03 基礎学力が成長の鍵
高橋
ただ、一方で様々な知識が体系的につながっていないと、いくら色々なことを学んだとしても応用が利かないという側面もあります。
英語の学習においては、英単語がそれに該当すると思うのですが、何か特別な取り組みをされているのでしょうか?
中尾
グノーブルでは市販の単語帳を使って英語と日本語の1対1対応で語義を覚えるような勉強はおすすめしていません。授業の中で単語の語幹となる部分の意味を把握し、その語の本来持つ豊かなイメージを的確に育てられるように指導しています。
共通する成り立ちの単語を黒板に紹介していくだけでも、今まで日本語の意味だけでは見えなかったつながりが把握でき、単語が単なるアルファベットの羅列ではない、意味のあるものに変わっていきます。
単語の語幹の意味を把握し、その語の本来持つイメージを自分の中でより豊かで的確なものに育てることで、様々な文脈の中で使いこなせるようになっていくのです。
そのため、生徒たちには市販の単語帳を使うのではなく、自作の単語(語源)ノートを作ることをすすめています。自分なりに授業の中で得た気づきをまとめていくのでとても効果的な学習だと考えています。
高橋
小学生の場合、国語を苦手とする生徒に共通する悩みの一つに、知っている言葉が少ないということがあります。そのため保護者の方からは、語彙を増やすためにどうしたらいいですかとよく質問されます。
中学受験でもやはり単語帳をただ覚えるような学習はあまり効果がありません。言葉だけを覚えようとしてもイメージが湧かないからです。要するに土がないところにいくら種を撒いても育たないのと同じで、言葉だけ覚えようと思ってもなかなか身につかないのです。
まずは短くても構わないので、色々な文章に触れて、様々なことを感じたり、イメージを広げるという経験を増やしていくことが大切です。そこで色々と知識も広がり、感性も思考力も少しずつ鍛えられ、新しい事柄を敏感にキャッチする基盤ができあがってくると思うのです。
また、一つの文章をじっくり味わうことも土壌を作る上で大切な体験です。さらっと読んだだけでは味わうことのできなかった内容が、実は文章中に含まれているということに気付く体験を重ねることによって、読む時の感受性が育まれ、精読の力が身につきます。
こうした体験は、子どもが一人で読書をするだけではなかなか得られにくく、授業での添削指導を通して、あるいは講師とのやり取りの積み重ねを通して身についていくものだと考えています。
中尾
基礎を身につけること自体は、スポーツでも音楽でも共通して面白くないと思いがちですが、ここがきちんとできてないと応用する力が育ちません。本当の面白さや、楽しさを感じることができないのです。