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グノーブル講師クロストーク

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05 市販の英単語帳を推奨しない理由
~授業を大切にする②~
永井
英語の場合、単語などは相当の分量を暗記しなければならないと思います。大学受験グノーブルでは単語帳の使用を勧めていないと聞きましたが、どのように工夫されているのでしょうか。
清水
単語帳を使わない理由はいくつもあるのですが、まず一般的な市販の単語帳は、単語が有機的なつながりを持った形で並んでいるわけではありません。生徒たちの興味と結びついているわけでもありません。グノーブルの授業にもリンクしていません。
英語と日本語の1対1対応で無味乾燥な語義を覚えるだけです。グノーブルでは授業の中で、単語の語幹の意味を把握し、その語の本来持つイメージをより豊かで的確なものに育てていけるように指導しています。実際に語幹の説明に対して生徒たちは楽しそうに聞いてくれます。共通する成り立ちの単語を黒板に紹介していくだけでも、今まで日本語の意味だけでは見えなかったつながりが見えてきます。アルファベットの連続も単なる羅列ではない意味のあるものに変わっていくのです。
ある単語がいろいろな意味に派生するのも語幹を軸にしている場合がほとんどです。それを吸収していく生徒たちは、次第に言葉を自分のものにしていき、さまざまな文脈の中で使いこなせるようになっていきます。
このように、生徒たちには市販の単語帳を使うのではなく、自作の単語(語源)ノートを作ることを奨励しています。今まで予想もしていなかったような単語同士が実は結びつきを持っているとか、「日本語だと同じ意味でもあえてこの文の中でこっちの言葉を使っているのは、語源的なことを考えるとこういう理由なんだ」というようなことを、授業を通してどんどん理解していくのですが、それを受けて納得したものを、自分なりにまとめていくのもとても効果的な学習であると考えています。
永井
つまり授業の再現性が大切だということですよね。授業をしっかり聞き、それに関連してこういう語源だからこうと自分なりにいろいろメモをしながらまとめることが重要なのですね。
清水
それに加えて、市販の単語帳を暗記することは、英単語を日本語の概念に置き換える力を鍛えているにすぎないのです。これは英単語の本来の使い方やニュアンスに迫るというよりも、むしろいつまでも日本語に縛られることにもなりかねません。
授業の解説では、英単語の語源にも本来のニュアンスにも迫っていきます。少し大げさに言うと、英単語の背景にあるドラマが見えるように工夫しています。
永井
私も生徒たちが家に帰ってどれだけ授業を思い返せるかを大切にしています。
生徒たちには、塾では頭を最大限に活性化させて授業を受け、家に帰ってからはその授業を再現したり、発展させることができるようになってもらいたいと思っています。そうすることで、大きな学習効果が見込めるという点が、大学受験グノーブルでも中学受験グノーブルでも同じなのだと思いました。